古代より続く詐欺の形態。
寓話『裸の王様』にあるように、真実は見えない布を、
見えない、と口にする者は馬鹿だ、とあらかじめ仕込んで置くことで、
成立する詐欺。
陰謀論においては、
爬虫類型地底人、宇宙人による地球侵略、といった子供じみた話をこの「陰謀論」
というカテゴリーに仕込むことで、
陰謀論を信じる者は低学歴だと思い込ませ、
ナチスとからめた「ユダヤ陰謀説」等、ネガティブなシーンにおいてのみ、この言葉を多用し、
最早、何故自分たちが「陰謀論」という言葉に嫌悪感を覚えるようになったのかさえ想い出せず、
嫌悪感だけがひとり歩きを始め、この詐欺は成立。
詐欺師からすれば、「陰謀論」のワードを使って、詐欺のやりたい放題である。
原価0円の布で洋服をこしらえ、町中裸だらけである。
この「陰謀論詐欺」は個人を罠にかける「オレオレ詐欺」とは違い、
集団ごと詐欺にひっかけるものである為、周囲に相談したところで詐欺に気づける訳もなく、
常日頃から、できるだけでいい、
医療、宗教、政治、金融、あらゆる専門家等、何ものにも依存しないように、
自律、情報の精査を心がけることである。
詐欺は人の弱み、生老病死といった苦しみ悲しみに付け込み行われる。
なかなか難しいこととは思うが、私達ひとりひとりが強くなれば、
弱みをできるだけでいい克服しさえすれば、詐欺にかかることは少なくなるであろふ。
良寛さんの言葉を少しお借りし、この項を終えたいと思ふ。
災難に逢う時節には災難に逢うがよく候
死ぬ時節には死ぬがよく候
これはこれ詐欺をのがるる妙法にて候
(太字部分、正式には「災難」です)