自転車で沖縄一周 2005 1日目

沖縄にある世界遺産を自転車で巡る、かかった日数8日(台風による足止めアリ)、距離にして約300キロの旅。

 



 

2005年の夏。某日。

朝7時前に自宅を出発。伊丹空港へ。たいして前調べもしてないし、やや不安な心持ち。

飛行機なんて、どのくらいぶりだろう。。。

僕が小学生のときに、修学旅行で沖縄に行って以来だからなぁ。。。  

 

那覇空港

 

約2時間で沖縄着。

とりあえず一番最初は、首里城へ行くと決めてたので空港直結の、ゆいレール乗り場へ。そこからはとりあえず沖縄一周の足にするつもりの、自転車を売ってるトコを探しながら、南へと向かう。

 

ゆいレール

 

2005年当時のゆいレール。今もこんなんだろうか。。。

空港から首里駅まで片道340円。所要時間は30分程。(運賃は2005年当時のものではなく、現在のものです)

空港に着いてすぐ雨が降った。ゆいレールに乗ってる間も、太陽は出てるけど大粒の雨が降る。この時、大型の台風が沖縄に向かってきてたのだった。

首里駅で降りて、【首里城】(公式サイトに飛びます)へ★

 

 

首里城

 

首里城は入場料金820円。

 

首里城城壁

 

首里城

今は焼失してしまった2005年当時の首里城

 

金城町石畳道

 

次は玉陵(たまうどぅん)に向かうつもりが【金城町石畳道(きんじょうちょういしだたみみち)】(Wikiに飛びます)に迷い込む。

 

 

金城町石畳道

 

『玉陵』の場所がよく分からなくて、僕はこの『金城町石畳道』を一度降りて、また登ったんだっけ。。。足の痛みを堪えながら。

 

金城町石畳道

 

途中、沖縄ジモティーの人に道をきくと、イントネーションが沖縄を感じさせた(笑)

 

玉陵

 

 

【玉陵】(公式サイトに飛びます)

 

玉陵

 

ここには観光客はほとんど来ないみたい。この写真撮ったときは僕しか居なかった。

入場料は300円。昔の琉球時代のお墓とのこと。

3ヶ月リハビリ生活してた身には、沖縄の道は厳しかった。なんとなく長崎の地形に似て、坂道が多い多い。自転車で一周など沖縄をなめてました。  

(後々この坂道でもっと泣かされることを、このときの僕はまだ知らない。。。)

空がまた曇ってくる。風も少し強い。台風の影響だ。そして大粒の雨。。。

一時退避。5分くらいで止むも少し焦ってくる。なかなか見当たらない自転車店。 沖縄の人は坂道多い土地柄、あまり自転車を利用しないらしい。

目に入った文房具店で、近くに自転車屋さんがないか聞いてみる。ここからコウ行き、アア行って。

 

 

安里という所にある【佐辺自転車店】で、念願の自転車を購入した。高価な自転車を買っても、連れて帰らないし、あまり安すぎても、目的果たす前にオシャカになられた嫌だし。ってわけで手ごろなママチャリ、13800円で購入。

 

自転車

 

東に進んでたつもりが、南に進んでて『識名園』に行くつもりが通り過ぎてしまっていた。ということで識名園は後回しにすることにした。

次に向かうは『旧海軍司令部壕』。途中で島さんに電話。島さんは沖縄の離島、伊江島に住んでるひと(あとで詳しく紹介)。前途多難を感じさせる沖縄一周の旅。島さんの声を聞いて少し安心した。

が、坂道がすぐに元気を奪う。。。

公園を発見。少し休もう。公園名を確認。

 

 

漫湖公園。

そうか。。。ココがあの有名な。。。きっと元気だったら写真撮ってたけど、それどころじゃなく、
湖を見つめたまま固まった。(*´ -`)



 

旧海軍司令部壕

 

漫湖公園から【旧海軍司令部壕】(公式サイトに飛びます)へ。

 

 

旧海軍司令部壕

 

ココも坂の上にあった。とりあえず入る前に休憩。自転車置き場がないので、警備のおじさんに自転車警備もお願いする。

入場料450円。戦中、日本海軍が掘った壕の跡。

「 夜はみんな杖を持って歩いた。死体を踏まないためだった」

『旧海軍司令部壕』でもらったパンフレットに書いてあった言葉。

沖縄戦による戦没者数

200656名   (うち日本側  188136名)

米軍が使用した砲弾

2716691発

 

海軍壕公園

 

旧海軍司令部壕の山にあった展望台から見た(2005年当時の)沖縄

旧海軍司令部壕を出て、苦労して登った坂道を、自転車で勢いよく下ってく。
次なる目的地は喜屋武(きゃん)岬。

 

 

331号線を南下。ひたすら南下。南下。

なんかさ、気のせいかもしれないけど『ひめゆりの塔』まで10kmって看板、何回も見た気がするんだよな。。。

あと10kmかぁ、がんばろ!ってしばらく走って、もう5kmくらい来たかな?って思ったら、『ひめゆりの塔』まで10kmって看板が再び現れて。。。

あれは疲れ果てた故の、
幻影だったのでしょうか。
ヽ( ´ー`)ノ

風が強い。自転車も向かい風で押される。シンドサつのる。不安もつのる。のんきに野宿しようって思ってた気持ちも失せる。

糸満過ぎた辺りから民宿を探し始めた。がなかなか、ナイ。だんだん田舎になってくる。坂道も増えてきて『ひめゆりの塔』を過ぎた辺りの、ちっちゃな商店のおばあちゃんに聞いてみた。

「近くに民宿ないですか?」

「この近くにはないサ。もっと戻らないと」

「どのくらいー・・・?遠いですかね?」

「そんなに遠くないサ。近いよー。歩いて2時間くらいでいけるヨ」

沖縄独特のイントネーションでおばあちゃんが言う。歩いて2時間で近いて。。。(*´ -`)

糸満市役所あたりに戻ればあるらしく、今まで来た道を戻る。。。

疲れはピーク。上り坂は自転車を降りて、自転車を押しながら歩いてのぼる。そのほうが楽だった。

町中に入ってきたとこで、目に付いた釣具屋さんに民宿がないか尋ねた。そこで教えてもらった、港近くにあるホテル南海(南海ホテル糸満)へ。

 

 

素泊まり3150円。朝食つき3850円。(この宿泊費は2005年当時のもの。現在は2800円程で泊まれるようです。
喫煙ルームなら素泊まりで一泊1500円、との情報がググると出てきましたので、泊まられる方は今一度、ホテル南海へご連絡を )

とりあえずテレビを付け台風情報を見る。やってきてるのは台風9号。けっこう勢力強いらしい。

明日どうしよっかなぁ。。。

お風呂に入り、今日着てた服を手もみで洗い、ベットの上でこの日撮った写真の整理と、日記をつけた。

夜になってくると、雨と風が窓を激しく叩きつける。

旅の初っ端からこれかよ。。。すでに京都が懐かしいや。  ヽ( ´ー`)ノ

追記 2005年当時はチープな機能しかないガラケー全盛期。現在調べたところ、本当は糸満市役所あたりまで戻らなくても、ひめゆりの塔近辺にも宿泊施設はあるようです。)